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2024-03

実写版るろ剣(前後編)

秋アニメの録画を消化するのに早くも詰まっている感じです、どうも!
一話だけ見てみて、合わなかったらやめる、ってしたいのに、一話も見ないままに二話目の放映日が来る・・・(笑)バカwww
とりあえず『七つの大罪』と『神撃のバハムート』は見ていく。

さて。
そんな何事にも「今更感」がただよう私の行動でございますけれども、これまた今更、な感じのことを以下で・・・;
先月公開された映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最後編』の感想をちょっと。
どちらも鑑賞してからの感想にしよう、と思っていたらこんな時期になってしまいました;
まあ、ネタバレになってもあまり支障のない時期になった、という点ではちょうどよかったかもしれませんね!(ポジティブ)
ネタバレせずには感想言えない、ってのと、良かった点も悪かった点も書いてる、ってので、一応、下に折りたたみました。
もちろんご存じのこととは思いますが、私は別に映画評論家ではありませんので、あくまで、観賞した一個人の感想と思って読んでいただけたら幸いです。




まず。
わたくし、原作漫画はすべて読んでおります。大好きです。ただ、当時、友人から借りて読んでいて手元にはない、ということから、そこまで「読み込んでいる」とは言えない部類の読者であることを事前情報として申し上げておきます。

前編・後編を通して、素晴らしいアクション映画でございました。
主演の佐藤健くんを始め、役者さんの動きも素晴らしければ殺陣のセンスも素晴らしい。映像効果もしっかりしていて、日本映画として作られた映画の中では相当に上位に入るのではないかな、と思います。少なくとも、私がこれまでに見た和製アクション映画の中では一番好み。
この映画の中の、数ある殺陣のシーンの中でナンバーワンだと思ったのは前編のVS宗次郎です。宗次郎については、あとでまとめて!

その、アクションに力を入れ過ぎた所為なのか、それともそんなのはまったく関係ないのか、もうそこはわかりませんけども、アクションが凄かった分、ストーリーが残念。
あの長い志々雄編を、映画2本にまとめているわけですから、原作どおりにできるわけがないのは、もちろんわかっていました。
剣心と薫の別れのシーンが序盤も序盤でやってきて「今までありがとう」の今まで感がほとんど伝わらなかったのも、薫と再会するのも早すぎて、やっと会えた!感が皆無だったのも、仕方がないことなのです・・・。
そう、私はもうひたすら心の中で「急展開は仕方ないんだ」と唱えていたので違和感はあっても不快感はなかったわけですが。
あ、新月村でのいきさつをあれだけしっかり描写してあったのは本当によかったな、と思います。原作読んだときも、凄くぐっさり胸にきたエピソードでした。殺陣の素晴らしさともしっかり調和して、前編の中でもっとも素晴らしさの際立った部分であったと思います。
えー、それだけ「仕方ない」と唱えても、これはさすがにどうなの!?と思ったのが、十本刀の扱い。三浦涼介くん演じる、張は粗野なのに妙な色気があって良かったなあ!と思うんですが、それだけに、その他のメンバーが・・・。個人的にとても楽しみにしていた役者さん(村田充さんなんだけど)が出ていたこともあって、とにかく「えっ、これだけ!?」というのがもう、ホントに・・・。泣けます、ええ。左之助のオマケ感も同じく、だけど!
方治は凄かったですけどね! 滝藤賢一さんのやりすぎ感がしっかり伝わってきて本当に良かったですけどね!!!
あとは師匠とのやりとりがなあ。あの禅問答みたいな「生きる意志」の会話したいなら、奥義会得はもうすっぱり抜かした方が良かったんではないでしょうかね。だって「奥義を会得しないと勝てない」って言ってたけど、これまでの戦いで剣心が技名を叫んで技を発して戦う、みたいなシーン、どのくらいあった!?って話ですよ。この技もきかない、これを出してもギリギリだった、みたいなのがあってこそ、あの設定が活きるんじゃないのでしょうか。原作に忠実にしろ、ということではありませんが、必殺技をカッコよく叫んで決める、というのも剣心の魅力の大きな要因だと思っていたので残念でなりません。技名の、ネーミングセンスいいなあ、と常々思ってたんですよねえ。「九頭龍閃」とか最高。
それを、最後の最後、志々雄を倒したときにだけ「あまかけるりゅうのひらめき・・・」とかってサラッと言われても、なんかなあ、という感じで・・・。
藤原くんの志々雄は文句なく良かったと思うんですけどね!少々小柄な感はあったけど。何より、由美さん刺し貫くシーンやってくれたのは本当にありがとう、という気持ち!
しかしその志々雄に挑みに行く、最後のお膳立ても「おいおいおい!」という、仕方ないで済まされない展開だし。伊藤博文が悪役すぎるんですけどもこれは本当に和月先生GOサイン出したんですか?
船からの脱出も「このままじゃ沈められるぞ!!」って命からがら脱出してきたら、沈めようとした相手に敬礼受けるし、なんなんだ・・・。ただ、ここで一つだけ、よかったな、と思ったのは、薫のセリフが「帰ろう」だったこと。「よかったね」でも「おかえり」でもなく、「帰ろう」。そこは、妙に、印象的でした。

と、まあ、ぐだぐだ書いてきたわけですけれども。
まとめると「アクション映画としては傑作」「漫画実写化としては(ごめんね、個人的には)おしいけどアウトにさせて」「時代劇に位置づけようとしてる人がいるみただけどそれは論外」というところです。

その、不満要素らをすべて「まあでも、これが見れたから!」という思いで結論「いいもの見た!」にしてしまったのが、
神木隆之介くん演じる瀬田宗次郎なわけですけど!
冒頭でも言いましたがここで再度繰り返すと、個人的な感想ですから!!!
神木くんも好きなら、原作でも一番好きなキャラは宗次郎だった、というダブルコンボがまず効いているんですが、それだけに高かった期待を微塵も裏切ることなく、見事に演じてくれました!!
大久保暗殺のシーンの軽やかさや笑顔で際立つ歪みも、剣心との斬りあいも本当に素晴らしかったです。欲を言えば後編の斬り合いシーンは尺がもう少しあればなあ、と思いましたが。過去の取り上げ方が中途半端すぎる。
それでも、「神木くんの宗次郎を見るためだけに劇場に行く価値がある」と豪語できるほどに良かったです(繰り返しますが個人的な感想です!)

あと、髪をおろしてた剣心はいい色気だったですねえ。さすが健くんでした・・・。

以上、長々と失礼しました!(これでも割愛したんです!)

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プロフィール

紺堂カヤ(華夜)

Author:紺堂カヤ(華夜)
文筆家。
日々悪戦苦闘、ただしマイペースに。
文学と声をこよなく愛する。
二つ名は「筆舌破天候ガール」
創作サークル「つばめ綺譚社」にて小説を書いています。
また、各種ライター業をしております。お仕事のご相談、お気軽に。

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