2016-12

今年の3冊2016&読書目標2017

クリスマスを前にして、街にはイルミネーションが輝いておりますねえ。
カヤはイルミネーションを見ると「節電しろよ」とか思ってしまう、ロマンチックぶち壊しなタイプなのですが(笑)

さて。
そういうわけで。年末ということは。今年もこの時期がやってまいりました。
今年一年間に読んだ本の中でのベスト3を発表いたします!
毎年のことではございますが、本当に選ぶのが大変。3冊に絞るの、つらい(笑)
うんうん唸りながら選びました結果がこちらです。

「今年の3冊2016」
若木未生『ゼロワン』
村上春樹『職業としての小説家』
皆川博子『開かせていただき光栄です』

以上の3冊でございました。
今年は去年より読破数が少なかったのですが(実はこの年末に怒涛の追い上げをしてるんだけど)、心揺さぶられる本にとにかくたくさん出合えました。
『ゼロワン』は、「お笑い」の世界のお話。登場人物たちを自分に重ねて読んでしまった部分もあるのですが、後半にいくにつれそれは薄まっていって、ただただ、「死を背負って笑いを取る」ということの切実さと狂気が胸に迫るのを感じていました。
『職業としての小説家』は、村上春樹が「ちゃんと人間だった」とうことがわかる、というのが一番のポイント(笑)でも、だからこそ「そうはなれない」という絶望感も深まりましたけど!
『開かせていただき光栄です』はもう素晴らしかった。ただただ素晴らしかった……。ミステリーとしても人間ドラマとしても一流です。
『屍者の帝国』、『聖の青春』、『紙つなげ!』なんかも入れたくて迷ったんですが!
とにかく、良い本をたくさん読むことができた一年でした。



さて、次に。
先日12月16日に締め切らせていただきました、カヤへのオススメ本をご紹介いたします。
オススメしてくださいました皆様、まことにありがとうございました!
今年のオススメ本は以下のようになってございます。

安部公房『砂の女』 (新潮文庫 2003) 
大江健三郎『死者の奢り・飼育』大江健三郎 (新潮文庫 1959) 
ジャンニ・ロダーリ『猫とともに去りぬ』(光文社古典新訳文庫 2007) 
村田沙耶香『コンビニ人間』 
華恵『本を読むわたし』 
ほしよりこ『逢沢りく』

以上六冊を、2017年に読みきる目標とさせていただきます!
ちょっと、もう、すでに今からわくわくしています。大江健三郎、時間かけて読みたいですなあ!
上記の6冊以外にも、自分でいくつか目標を設定したいなあ、と思っているので、またそれは後日!

本の感想など

現在、当ブログでカヤへのオススメ本を募集しております(12/16まで)今年はどんな本がオススメされるだろうかと大変楽しみです。
昨年オススメしていただいた本も、大変興味深いものばかりで、何度も申していることではありますが「オススメしてもらえなかったら読まないまま一生を終えていたかもしれない」というような本もありました。やはり定期的に、人からのオススメを聞いておきたいものだなあ、と思います。
と、いうことで。折角オススメしていただいたのですし、今年は昨年に比べて冊数も少ないですから、今年読んだ(昨年オススメされた)9冊の中から2冊ピックアップしまして、簡単に感想のようなものを書かせていただきます。

諸田玲子『楠の実が熟すまで』
骨太なストーリーと、しっとりとした情緒が見事なバランスで描かれた時代小説でした。
女隠密、という設定に心をときめかせつつ物語を追ったのですが、その設定から想像される大げささ(アクション的な意味で)は微塵もなく、丁寧に出来事を辿らせてくれました。
なにより、京ことばの雰囲気のよいことといったら!
艶も倍増なら、恐怖も倍増でした。
諸田玲子の作品はこれまで読んだことがなかったのですけれども、これから少しずつ読んでいこうと思います。



姫野カオルコ『終業式』
すべてが手紙で進んでいく、いわゆる書簡型小説。
手紙のやり取りが頻繁であっても違和感のない時代設定と人物設定で、なるほど、と思わされました。
自分が体験していない時代のことのはずなのに「あいたたたた!!!」と痛い気持ちになることも多々あり……(笑)
物語を読む、というよりは、登場人物たちの人生を覗き見しているような気分で、まさしく、「ひとの手紙を読んでしまった」という感覚を味わいました。
よくできた小説、という言葉は褒めているように聞こえないので個人的には好きではないのですが、まさしく、よくできていたと思います。
「出せなかった手紙」もいくつか含んでいるところが、また!唸ってしまいました!
姫野カオルコも、名前だけは知っていて読んでいない作家さんだったので、今後ほかの作品も読んでみようと思います。



こうして簡単に感想を書いていくと、やはり私はまだまだ読書量が足らないなあ、と思うわけでありまして。
何に比べて足らないのかってことではなく、「もっと読みたい」ってことなんですけどね。
そのへんのところももうちょっと自分で考えを深めつつ、来年へ持っていきたい次第でございます。

皆様のオススメ、引き続きお待ち申し上げております。

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プロフィール

紺堂カヤ(華夜)

Author:紺堂カヤ(華夜)
文筆家。
日々悪戦苦闘、ただしマイペースに。
文学と声をこよなく愛する。
二つ名は「筆舌破天候ガール」
創作サークル「つばめ綺譚社」にて小説を書いています。
また、クラウドゲート㈱のWTRPG「ファナティックブラッド」にてシナリオをリリース中。

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