2018-04

グレイテスト・ショーマン

観てから結構時間が経つんですけれど、感想を一気に書く時間が取れず、ちまちま書き進めていたらこんな時期になりました。
ええと、とにかく。観てきました。ヒュー・ジャックマン主演、グレイテスト・ショーマン。
映画の予告編を見て「これめっちゃ面白そう!」と思い、公開前から見ることを決めていました。
予告編以上の予備知識もなく、ただ楽曲は「ラ・ラ・ランド」と同じスタッフが手がけている、ということしか知りませんでした。
なので、きっと音楽がとてもよいだろうと期待して観に行ったのですが、その期待通り、音楽、めちゃめちゃ素晴らしかったです!!
これだけでも、一度観に行く価値はあるかな、と思います。
しかしこの映画、心から楽しむにはひとつコツがあるかな、と思います。個人的に、ですけど。
それは「あまり細かいことを考えないようにする」こと、です。
観に行く前の評判に「何も考えずに楽しむことができる」というのがあったのですが、私はわりと「考えてしまう」方なので、意図的に「考えないように意識する」ことが必要でした。
いや、面白かったんです!面白かったんですよ!!
面白かった、を大前提にして、以下、「考えてしまった結果の感想」を書きます。
個人的な、好き勝手言う内容ですので、それでもよい方はお読みいただけたらと思います。「ラ・ラ・ランド」と比較して書いている部分もあります。
ネタバレにもあまり配慮していませんので、そのあたりも自己責任でよろしくお願いいたします。

先ほど述べたとおり、音楽が最高。
映画の舞台が19世紀のアメリカなのに、楽曲はかなり現代的なロックやポップス。それも、幕開けからすぐゴキゲンなノリで、ヒュー・ジャックマンが歌い上げる。
加速のよいスタートダッシュがかけれている、というか、つかみはOK、というか、この映画はいいぞ、と最初から前のめりにさせる力がありました。
ラ・ラ・ランドが、「現代を舞台にしているにしては楽曲が懐かしい感じ」だったのに対し、こちらは真逆で「19世紀を舞台にしているのに楽曲は現代風」。もちろん意図的なものでしょう。両方見た私には、面白い対比に思えました。
さて、その音楽で冒頭からぐっとつかまれて引き込まれたこの映画の、ストーリーはかなりシンプル。貧しい子供時代から出発して愛する家族を手にし、アイディアでショーを成功させ……、というもの。成功までの道のりがかなりタイトに描かれていたので「あ、この先もう一度転落があるんだな」という察しは早々についてしまいました(笑)
しかし、ストーリーに意外性がないのはそこまでマイナス要素ではありません。何も考えなくても楽しめるように作られているのですから、それでいいのです。
ただ、「考えてしまう」私としては、残念な点がいくつかありました。その最大のひとつは青年脚本家フィリップ・カーライルの存在。めちゃめちゃいいキャラクターで、かっこいいし、野心家だし頭もいいし、役者は文句なしに歌の上手いザック・エフロンだし、という好条件だったんですが、「いやこの好条件ならもっと活かそうよ」と思ってしまいました。
売れっ子脚本家だから引き抜いたはずなのに、それによってショーが変わっていくことはなかったし、彼の上流階級へのパイプを利用しただけ。バーナムがそもそもそのつもりだった、というのはわかるとしても、それに対してカーライルからの反発がまったくないのももやっとしました。空中ブランコのおねーさんと仲良くなれればそれでええんかいお前、みたいな……。
カーライルを口説き落とすバーのシーンは、私が映画の中で一番好きなシーンです。ふたりの間で冷静に酒を出したりして場を切り回すバーテンがまためちゃめちゃよかった……!言うまでもなく曲も最高でした。
ショーが変わっていくことはなかった、と書きましたけれど、ショーのシーンがとてもとても素晴らしかっただけに、そのショーのシーンをもっと多くしてほしかった、という気持ちはかなり大きいです。個性的な出演者たちを、もっと見たかったな、と。
その出演者たちがバーナムの行動によってためていくフラストレーションを観客にも感じさせたかった、ということならば、それは成功しているといえるので、どっちがいいと私がいうことはできないですけれども。
歌姫リンドについては……、うん、まあ、ああなるよね、って感じです。
リンドもそうだし、アンも、チャリティも素晴らしい女性ばかりだったのに、いまいちヒロイン感がないのは全員「男よりしっかりしてるし強い」からかな、と思いました。これはもう、とても素晴らしいこと。だって弱くないもん、女って。
だからって、家事からお姫様だっこで助けられたのが上記の女性の誰でもなくカーライル、ってところは笑いましたけども。うん、いいんじゃないかな!
あとはラストシーンがな~~~。是非ショーのシーンで終って欲しかったし、バーナムにショーの中心に立ち続けてほしかったですね。娘たちもそこで楽しんでいる、というのではダメだったのかしら。結局上流階級の中でバレエさせたかったん?象で乗り付ければいいってもんじゃないのでは、とちょっともやっとしてしまったのでした……。

と、いうようなところを私は考えてしまうのですが、エンターテイメントとしての面白さは抜群にありました。
何度も言いますが音楽が最高だったのでサントラが欲しいです。

神の子

気が付いたら六月になっていました。
この「気が付いたら」というのをなんとかやめたいものです。もっと意識的に季節を迎えたい……。
ええと、そんなことより。
本日は、羽海野チカ原作マンガを実写化した、映画『3月のライオン』の感想を、大変遅まきながら書かせていただこうと思います。
前編・後編あわせての感想になる上、原作・映画ともにネタバレには一切配慮しておりませんので、どうぞご了承くださいますようお願いいたします。
原作と映画を比較しながらの書き方になるものですから、どうしても、伏せてはおけないのです。ごめんなさい。
もちろん、個人的な感想ですので何か的外れなことを言っていたとしても笑って流していただけたらと思います。

若干前置きが長くなりましたが。
結論から申し上げて、とても良い映画でした。
私は原作の『3月のライオン』を連載開始当初から読んでおり、本当に大好きなもので、実写映画化が決まったときも「半端なもの作ったら承知しねえぞ!?」みたいな思いを抱いておりまして(何様なんだよ!)。
キャスト発表があったときにはその懸念もほぼ解消されていたのですが、実際に映像を観て改めて思いました。

神木隆之介は神の子だ。

ええ、もう、本当に、素晴らしかったんです。神木くんが演じる、桐山零が。
暗い表情も、将棋をさすときの真剣なまなざしも、激高する叫びも、あわてるしぐさも。
原作の桐山零がそのまま出てきた、というよりもさらに、現実世界にきちんと照準をあわせて顕現した、というような姿でした。
素晴らしかったです。

「現実世界に照準を合わせている」というのは、神木くんの演技だけでなく、この映画全編において丁寧になされていたと思います。ここが、私がこの映画を高く評価する大きなポイントでもあります。
原作はマンガですから、「紙面だからこそ面白いと感じるノリ」や「マンガだからこそ許される設定」が随所にあります。
猫を使ったギャグや、桐山くんの矢継ぎ早のツッコミ、みたいなものがその代表ですが、これをそのまま実写でやってしまうと、大げさすぎて空回り必至、という大コケ案件になっていたこと間違いなしです。アニメは忠実にやっていましたが、あれもアニメーションだったから良かったこと、なのです。だって現実にはありえないもん。
そこを上手に削り、しかし一切なくすようなことはしないで、川本家の会話の雰囲気の中に残す、という撮り方をしていました。とても上手かったと思います。
設定の変更で上手いな、と思った部分を前編でひとつ挙げるとすると、あかりさんが働いているバーについてでしょうか。
原作マンガでは「もともと棋士の皆さま御用達のバー」という設定でしたが、偶然知り合ったはずのあかりさんが働いているバーが、偶然棋士御用達だった、なんていうその「偶然の重なり方」はマンガでは許されても現実ではかなり不自然です。そこを、桐山くんが先輩(スミスさんたち)を連れて行ったことによって棋士の皆さまが通うようになる、というのはかなり納得できる設定変更だったな、と思います。
これに通ずるところですが、桐山くんにお酒を飲ませて放置した「悪い先輩」が実はイコール、スミスさんたちだった(本人たちに悪気はない)という偶然の置き方についてもまた、上手いなあ、と思いました。こちらは現実でもありがちな偶然(というよりは視点の違いで起きる解釈違い)かな、と思います。
後編でもひとつ挙げるのならば、妻子捨て男こと川本家の父(演じている伊勢谷友介さんがまた凄いんだこれが!)に対する桐山くんの対応。
対応、というか、対応に対する川本家の反応ですね。原作マンガでは、最終的な決断と解決はあかりさんたちが自分でやるものの、桐山くんの華麗なぶちのめし方も感謝されてるんですよね。でもあれって相当にデリカシーのないことをしているわけで、原作マンガのあのノリでなら許されるけれど、現実でやられたらそりゃあ血縁者としてはたまらないよな、と思うんです。そこも濁さずにきちんと描いて、そして桐山くんをきちんと謝らせる、というところまで始末をつけているのは素晴らしいな、と思いました。

もうひとつ、この映画を高く評価する大きなポイントは「原作マンガの描いている画角にこだわっている」というところです。
ちょっとしたしぐさとか、人物の顔をどの方向から撮るかというのを、かなり原作マンガに照らし合わせて決定しているな、と思いました。
「それマンガで見た、あのコマだー!!!」というのがいくつもあって感動しました。
一番テンション上がったのは桐山くんのお家に押しかけた香子さんが、お風呂で足を温めているところ。脚の伸び方も髪の押さえ方も完璧ですげえええ、と思いました……!そして全編通して、有村架純ちゃんの演技とても良かったです。

島田さんと後藤さんの対局をガッツリやってくれたことも、島田さんと宗谷の対局もしっかりやってくれたことも、物凄く良かったですね……、骨太に仕上がっていました。
この大人の男性陣の素晴らしいことといったら!佐々木蔵之介さんはもう素晴らしく色気があって島田さんの幸が薄そうなところもちゃんと表現していて惚れるしかなかったですし、伊藤英明さんは私が今まで見てきた伊藤英明さんの中でダントツのはまり役だと思いました(あくまで個人的見解)。

もっともっと語れるんですが、ちょっと長くなりすぎるのでこのあたりにいたしますね……。
前編・後編に分かれているということでなかなか観に行きづらい映画にはなっていたのかな、とは思いますが、作品としては本当に良い映画になっていたと思います。
もう一度言いましょう。

神木隆之介は神の子だ。

Here’s to the ones who dream

近頃、「読書」についての話題ばかりであるので、たまには映画の話でもしてみようかと思います。映画の話、と銘打ってもまあ、いわゆる、観た映画について個人的な感想を述べるだけですが……。
アカデミー賞で数々の部門賞を獲得し、話題になっている『ラ・ラ・ランド』を先日、私も観に行ってきました。
ミュージカル映画であること、夢を追う男女の物語であること、という程度の前情報しか持たず、しかしその前情報だけでも充分に楽しみにさせられていた作品でした。
観た感想を、まずは率直に一言で言うと。

とても、よかった!!

もう一度くらいは映画館で観たいと思うレベルにはよかったです。
ただ、周囲に強くオススメするかどうかというと、ちょっと話は変わってきます。
もしも、今観ることを迷っている方の中で、迷っている理由が「皆が良いって言うし」とか「話題になってるし」とかである場合、観たあとに肩透かしを食う可能性があることを頭に置いておいた方がいいかもしれません。
これはひとえに映画のタイトルの「ラ・ラ・ラ」という響きの、楽しそ~うなイメージに起因すると思うんですが、まあ私は映画評論家じゃありませんし、えらそうに講釈するのはやめておきます。楽しいシーンがいっぱいの映画であることは間違いがありません。
楽しいシーンの代表ともいえるのは冒頭の、高速道路での渋滞のシーン。テーマ曲も良いし演出も良くてとてもわくわくしました。
ここから始まる全体のストーリーは、特に述べるところも見つからない程度の平凡な(けなしているわけではありません)流れだったのだけれど、理想と現実がかみ合わないところとか、理想に対して自分はどう行動できているんだろうかとか、そういう機微の描き方が実にリアルで、身につまされることが多々ありました。
そう。
私がこの映画をもっともよかったと思う理由は、おそらく、夢を追うふたり(セブとミア)に自分を重ね合わせてしまったところにあるのだと思います。そういう意味では公平な評価はできていないといえるんですけども、あくまで個人的な感想ですのでご容赦願いたく……。
その思い入れが最高潮に達するのが、ミアのオーディションのシーン。
大きな目に涙を光らせて歌う、その演技と歌詞に、カヤ号泣。
なお、隣で同じ映画を観ていた妹ちゃんは一粒の涙も流してはおらず、これはもう本当に自分の心に何を住まわせているかによって反応がまったく異なるのだということになると思います。
ラストの結び方も賛否が分かれるところだとは思うのですが、私は妙に納得してしまった終わり方でした。すごいスピードで流れていく「もしもの場合」の映像が凄くよかった。それが「もしも」であるということも含めて。

セブ役のライアン・ゴズリングも、ミア役のエマ・ストーンも素晴らしかったし、とにかく、音楽が素晴らしかったので、それだけでも観に行く価値があると思います。サントラが欲しい。

夢みる人に、乾杯を。

実写版るろ剣(前後編)

秋アニメの録画を消化するのに早くも詰まっている感じです、どうも!
一話だけ見てみて、合わなかったらやめる、ってしたいのに、一話も見ないままに二話目の放映日が来る・・・(笑)バカwww
とりあえず『七つの大罪』と『神撃のバハムート』は見ていく。

さて。
そんな何事にも「今更感」がただよう私の行動でございますけれども、これまた今更、な感じのことを以下で・・・;
先月公開された映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最後編』の感想をちょっと。
どちらも鑑賞してからの感想にしよう、と思っていたらこんな時期になってしまいました;
まあ、ネタバレになってもあまり支障のない時期になった、という点ではちょうどよかったかもしれませんね!(ポジティブ)
ネタバレせずには感想言えない、ってのと、良かった点も悪かった点も書いてる、ってので、一応、下に折りたたみました。
もちろんご存じのこととは思いますが、私は別に映画評論家ではありませんので、あくまで、観賞した一個人の感想と思って読んでいただけたら幸いです。

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マーニー

8月が終わりましたね!
もう夏休みなどというものがなくなって久しいというのに、8月の終わりというと他の月の終わりに比べて段違いに特別に感じられるのはなぜなんでしょう。12月の終わりよりも特別感は大きいかもしれませんな・・・、あれは月の終わりっていうより年の終わりですからな・・・。

そんなわけで、9月1日です。
毎月1日は映画の日で、料金が安い!そんなわけで、偶然お休みのかぶった妹ちゃんと『思い出のマーニー』を観てきました!
情緒的なものを追求するならば、金額云々なんかもってのほかで意地でも8月中に観なくちゃいけなかった映画だとは思うんですが、そこはまあ、所詮私などエセ文化人ということで許されよ(笑)
感想を久々にしっかりと、と思って書き出したのですけれども、ネタバレせずに書ける自信はないので、追記に書いて折り畳みました。読んでくださるという方は「Read More」をクリックしてどうぞ。
るろ剣の感想は、後編観てから一気に書こうかな、と思います!

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プロフィール

紺堂カヤ(華夜)

Author:紺堂カヤ(華夜)
文筆家。
日々悪戦苦闘、ただしマイペースに。
文学と声をこよなく愛する。
二つ名は「筆舌破天候ガール」
創作サークル「つばめ綺譚社」にて小説を書いています。
また、クラウドゲート㈱のWTRPG「ファナティックブラッド」にてシナリオをリリース中。

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